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模型屋が溜まり場だった頃~海洋堂マニアックス(1)

海洋堂マニアックス おまけフィギュアブームを生み出した「世界最狂造形集団」の功罪この度『海洋堂マニアックス』について雑感を述べるにあたり、どうしても欠くことのできない出来事があるので、本とは関係なくなるが、興味ある方は読んでみて欲しい。


小学生時分からの学生時代に多くの時を過したのが模型屋(模型店でもホビーショップでもなく)であり、模型屋こそが駄菓子(ぼったら)屋やゲーセンと並んで今日の自己を形成する最重要ファクターの1つだったのだ。
かつては駄菓子屋と似たような位置づけで町のあちこちに模型屋が存在した。駄菓子屋の軒先にアップライトのゲーム台が置かれていたように、プラモデルを兼業する駄菓子屋や文房具店は少なくなかった。小学生は放課後になると自宅の居間にランドセルを放り投げて駄菓子屋へ向かう・・・ということは同時にゲーセンへも行くことになり、模型屋にいくことでもあったのだ。
こうした状況が生まれた背景には、ガンプラブームが多分に関与しているのだろう。バンダイのガンダムのプラモデルである。ガンプラの出現に以前にも駄菓子屋においてある玩具の一種として戦艦や戦車のプラモデルはあったろうが、ガンプラが売れるとなるや否や、そのスペースは一気に拡大していった。
ブームが落ち着いてもプラモデルのスペースは確固たる位置を確立し、当時のガキにとって無自覚にも駄菓子とゲームとプラモは未分化になっていた。

当時はまぁ喰い散らかすというか、ぼったら喰って駄菓子つまんでチェリオ飲んでゲーム売ってプラモ買って家でファミコンやってプラモつくる・・・そこまでデラックスな1日は経済的にもそうなかったにせよ、そんなもんで囲まれた毎日だったことは間違いない。まさに物欲のテトリス状態。いまの同年代の人間が大人買いをする、その消費における価値観の基盤はこのころ形成されるのだろう。
そんなガキ的飲む打つ買うの日々。プラモデルというとガンダムのMSV(モビル・スーツ・ヴァリエーション)が好きで、テレビマガジンなどの子供向け雑誌の付録のガンダム図鑑なんぞをみては、大河原邦男チックにカドが剥げたように汚そうとしたり試みていた。その頃はホビージャパンなんて雑誌は知らないものだから、近所の模型屋のプラモコンテストの大賞作品を眺めては見よう見まねでやってみる程度だった。しかも全然うまくできないし。当時は模型屋にMJ(模型情報)という薄いが安い情報誌が売ってて、模型好きな輩からクラスの休み時間にみせてもらったりした。しかし自分は模型にだけ特化していたわけではないので、内容は覚えていない。当時は寧ろ、ファミコン雑誌やコロコロに比重が傾いていた気がする。
ガンダム以外にも模型屋にはタミヤのAFVもあったし、ロボダッチ童友社の城とか屋台のリヤカー、ダンプ松本やマネージャーの若松などのプロレスものまであった。自分がどれがすきとかってのはあまりなくて、無自覚にその時興味あるものをつくっていた。

しかし中学に上がる段になって一つの転機を迎えた。放課後模型屋に集うようなクラスの仲間の間で、中学には模型部があるという噂が流れたのだ。放課後学校の一部を使ってプラモつくってりゃいいなんて、なんとステキな部活なんだ!?
中学へあがると同時に即入部した。しかし当時騒いでいた連中は殆ど入部することがなかった。なんとなく色気づくというか、周りに流されたか、運動部へと進んでいった。
知った顔数名の他、入部して初めて顔を合わせるヤツもいて、その中にツワモノ、現代のモノノフが混じっていた。入部前から月刊『OUT』を買っていたり、コミケだと騒いでいた自分が言えた義理ではないが、このあたりから確実に真っ当な学生の道からそれ始める。これまではまぁこどもの遊び。しかしそれをず~っと辞めないで続けるとフツーじゃないらしい。

入部して暫くしてガレキブームが押し寄せる。
(つづく・・・)

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