ルー炎上! 雑感

ルー 炎上! 恥かけ、汗かけ、涙しろ

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※トラックバック頂いたルーマニアさんで知ったルー語変換。以下のレビューをルー誤変換してみた。中盤なかなか変換できる語がなかったが、後半はなかなか笑えるかと。というわけで、↓をクリック!
http://lou5.jp/?url=http://sye.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_488f.html

ルー炎上!って、スパについでカレー屋でも爆発したのかと思ったが、んなわきゃない!(タモリ) ルーはルーでもルー大柴だった。
実はルーさん、生でみたことがある。ラジアメという一部で伝説化しているラジオ番組のイベントに登場したのだ。ルーさんといえばコサキンとの絡みで知られるようになったわけだが、小堺(なぜルーだけ敬称を略さないのか、オレ?)の師匠に当る欽ちゃんの影響で放送作家となった鶴間氏(本当敬称がおかしいブログだ)がラジアメの構成・出演をしていた流れだと思われるが、当時ルーさんは『俺がルー大柴だ』という「港のヨーコ横浜横須賀」をパクッたような歌を出していて、腰をクネクネ熱唱していた。と同時にこの時期『ライフ・イズ・ワンス』という本も出したばかりで、しっかり宣伝して帰っていった。

『ライフ・イズ・ワンス』は興陽館書店から発売されていたように記憶している。この出版社はTBSラジオの番組本を数多く出版していて、ラジアメの本も興陽館だったように思ったら、amazonでは日音となっていた。日音はTBSの100%子会社で、なんか、いろいろあんのかもしんない。
閑話休題。『ライフ・イズ・ワンス』は読んでないのだが、今回『ルー炎上!』を手にしてふと思い出し、読んでおけばよかったなぁと思った。学生時代に出会った人間で『ライフ・イズ・ワンス』を古本屋で見つけて買ったというヤツがいた。そいつに『俺がルー大柴だ』を探しているが知らないか?と問われたこともあったっけ。。。
全然閑話休題になってない。閑話休題。『ライフ・イズ・ワンス』は読んでないのだが、ルーさんの半生について書かれたもんだとばかり思っていた。しかし『ルー炎上!』によると、半生を告白するのはこれがはじめてだとあった。じゃあ『ライフ・イズ・ワンス』にはなにが書かれているのか!?

そんな疑念を抱くほど、本著『ルー炎上!』には赤裸々に自身のことが、もちろんプライベートな心情・詳細は除いて書かれている。およそ200Pほどの中に同じことが何度も繰り返し出てきて、構成の拙さ・・・というか構成なんて無視した内容となっている。でもこれが逆にルーさんらしさが出ていて、本文の内容に説得力を持たす助けになっている。
所々太字になっていたりと、ルーさんの訴えている部分の読みやすさ=キャッチーさがタレント本らしい。どうも最近ルーさんがブログ(ルーブログhttp://ameblo.jp/lou-oshiba/)をはじめ若い人の間で再ブームとなっているそうで、それで本著も書かれたようだが、まったく知らなかった。ルーさんはコサキンがらみでその名を目や耳にする機会があったし、TVのゴールデンで目にしなくても、ルーさんなりの身の置き場で活躍されているとばかり思っていたからだ。
しかし本著を読むと仕事がなく結構深刻だった時期のようで、現在のマネージャー氏と侃々諤々することでもう一花咲かせようということになり、新しいことへもチャレンジし、ブログを初め火がついたということのようだ。その前の大ブレイク、その『俺がルー大柴だ』とかを出していた時期までの苦悩が綴られ、そこから這い上がった精神的な内容が若者から支持を集めている所以らしい。
先にタレント本らしいと見た目のことをいったが、精神的な内容でも、本著でも伝記を例にして述べられているが、ルーさんだから、ルーさんらしいなぁと、タレント本として読まれるなら問題ないのだが、本当に自殺とか悩んでいる人に影響しちゃう場合、どうなんだろうかとも思った。確かにタレント本では納まらないナニか得るものがあるとは思う。それはそれで読者の生きる糧になればいいのだが、エスカレートすると洒落にならないことになりかねない。ルーさんが旅に出る前、悩みの末心療内科に行ったことがあるそうで、処方された薬を見てお姉さんが、そんなもん飲むなら走り回って木にぶつかってこい!みたいなことをいって、その通りにしたらルーさんスッキリした、とあった。自分自身心療内科の通院経験があるのだが、確かにあそこに通っていると治るもんも治らない気がしてくる。自覚があって自ら病院へ通える内は大丈夫と思っていたが、通うと決心する時点でそれなりだったのかもしれない。しかしルーさんの場合それでよかったのはルーさんだからだったわけで、本著を読んで影響されて心療内科への通院をやめ、取り返しのつかないことになるかもしれない。
そうなったらそれはそうなった人間の問題であって、本著になんら責任はない。ルーさんだって悩みを抱えてる人はトゥギャザー木にぶつかれば治るさ!なんてことはいっていない。しかし、啓発的内容を伴う本というのはこうした危険性と常に背中合わせだ。もちろんそれに勇気付けられる人の方が俄然多いし、そういたルーさんのキャラが癒しになっているようだから、その効用は絶大なのだろう。その意味では非常に興味深く勢いのあるタレント本であるのだが、そういう発言が書かれているんだったら、飽く迄タレント本としての枠に収めるよう、フォローが付け加えられるべきじゃないかなぁと思った。その辺注意不足な気がする。カッ!

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将軍様の鉄道 雑感

将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情

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奇しくも南北に鉄道が通ったというニュースが入ってきたばかりのUPで、そのタイムリーさに驚きを隠せないが、本著は北朝鮮の鉄道事情について書かれた1冊である。恐らくここまで北朝鮮の鉄道をピックアップして掘り下げた本は他にないように思われる。中身でも触れられているが、国の事情が事情ゆえ、詳細に調べられないからだろうが、それにしても過去の断片的な資料からなんとか筋道を立て、鉄道路線図まで作成してしまった、著者の鉄分の多さには脱帽である。
車両のページでは図版が用いられているが、取材できなかったものに関しては、切手のイラストで紹介されていたりと、涙ぐましい努力の跡がなんともほほえましい。

しかし、斯様に過酷な資料集めにあって、添付のDVDの画像の鮮明さはなんなんだろう!? 「北朝鮮の車窓」からという某番組のようなタイトルに、石丸謙二郎のナレーションを期待してしまうが(溝口肇のテーマソングまでは望んでないが^^ゞ)、BGMのない、淡々とした20分ほどの映像だった。オマケだから凝ったつくりを望む方がどうかしてるし、資料という点では音楽やナレーションは雑音でしかない。そう、本著の図版からは想像できないほど、はっきりくっきり映っていて、資料としてこれはなかなかの映像ではないだろうか。ニュースバラエティでみる北朝鮮の映像とは比べ物にならない。そりゃあれは潜入取材だからといえばそれまでだが、特に車窓からの映像は圧巻で、郊外の荒涼とした風景に突如としてプロパガンダの掲げられた駅ホームが登場したり、平壌の薄暗い地下鉄駅や、ビバリーヒルズ的バカみたいな青空の下、緑の中を走る路面電車等等、現在の北朝鮮の象徴的なギャップが楽しめた。

もちろん、本自体も鉄道という切り口でよくまとめられたとは思うが、どうしても物足りなさは残った。本のつくりの割りにページ数が少なく、内容の重厚さに欠く。そりゃ情報が制限されている国だし、鉄道という側面でまとめてるのだからしょうがないとは思うが、やはり政治的な側面とは切り離せない国柄なので、日本統治時代から現在に至るまでの政治や思想を絡めた濃さが加わればよかったかなぁとは思った。でもそこは不可避とはいえ、本に出来ない内容になっちゃうのかなぁ。。。
鉄道という観点でいえば、本著を見るまでも無く海外からはロシア・中国といった大陸の内陸部から北朝鮮へ入国するのは陸路だから当然だが、北朝鮮へ入国する手段としてはなにも陸路ばかりではない。空からは首相クラスで無いとムリだが、観光ということでは韓国からのツアーを用いた海からの入国が可能である。中国側からの鉄道での観光もできるようだが、北朝鮮の南東部、韓国に跨る金剛山は観光地・景勝地としての歴史が長く、かつては日本人も深く関わり、また会談など政治の舞台にも幾度となくなってきた場所である。こうしたことは海老名ベテルギウス則雄『金剛山研究』というミニコミ誌ながら分厚い旅行記(というか立派な研究)にまとめられている。旅行記とはいえ政治的な内容が濃く、ミニコミならではのボーダレスな書かれ方に重厚感がある。日本人が金剛山に鉄道を敷設する件は鉄分の多い方にも十分楽しんでいただける内容かと思う。

最後に、子供向け電車ムックのようなデザインを狙ったのかもしれないが、それにしても表紙がダサすぎる! 頼むぜ新潮社!!

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